自宅で死にたい母の介護ブログ

入退院を繰り返した母親にもう二度と入院はし たくないと言われ、在宅での介護を決意、これから先 の予測できない医療対応と介護を行い、両親と 私に発生するストレスを記すブログ

二度と入院はしたくない、自宅で死にたい(1)

 母から「二度と入院はしたくない」と言われたのは、昨年大腿部頸部骨折の
手術の後のリハビリと同時に慢性骨髄性白血病の治療が始まり、母は家に帰リ
たいがため必死にリハビリを行っていた頃である。母は「早く家に帰りたい、
今度帰ったら二度と入院はしたくない」とハッキリと私に言った私は母へ
「今試している最新の抗がん剤は安定すれば普通の生活が出来るから安心しな
さい」と言った。そして白血球や他の指標も安定し、退院して外来で様子を見
ようと言う事になった。家へ帰った母は最初は久しぶりの家の生活に戸惑って
いたが元気であり安心をしていた。しかし副作用が少し出ていたのを私や医師
に言わず我慢していたのだ。そして退院して1週間で副作用のため全身の状態
が悪化し再入院となった。再入院が決まった時の母のショックは大きかったが
全身の「怠い」感覚や味覚の異常、薬疹など治療しなければ大変だと考えて再
入院に抵抗はしなかった。
 その後、副作用もほぼ回復し、次の抗がん剤による治療と薬の選定を医師と
相談している時の事である。次の抗がん剤は長期に使うと効かなくなる可能性
があり、その時は再度入院しながら次の薬剤を検討するとの医師の話を聞き、
不安は覚えたようだが治療が始まった。しかし入院中の元気は以前ほど無く、
何か色々と考えている様子であり、ある時、私にボソッと「自宅で死にたい」
「もし何か起こっても何もしないでいい」
と言った。私は聞き流そうと思った
が、「そうだね自宅で死ねるのが一番だからね」と言った。
 ※その時、私は母を自宅で死なせてあげたいという気持ちが芽生えた。
      何をどうすれば良いのかまだ見えていなかった。
・・続く

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