自宅で死にたい母の介護ブログ

入退院を繰り返した母親にもう二度と入院はし たくないと言われ、在宅での介護を決意、これから先 の予測できない医療対応と介護を行い、両親と 私に発生するストレスを記すブログ

2つのストマ

母は2つのストマ人工肛門)を付けている。大腸破裂と言う予測不可能な
然の出来事に緊急的に対応する医療技術の結果である。そのお陰で母は一命
とりとめた。2つ目のストマの設置時には私が医師からの説明を受け、同意を
求められたわけだが、当然それが必要であることは十分に理解して同意した。
 しかし私は右側のストマが最初につけられ、ほぼ2カ月後に左側のストマが
付けられた分けだが、右を付ければ左は必要がなくなるものと思っていた。
それは単純な理由であり、右のストマは左のストマよりも腸の前段階で肛門の
機能は果たしているのだから、左を作れば右は必要ないと勝手に思い込んでい
たのだ。しかし、左は閉じることなく両方が必要であった。簡単に言えば腸の
癒着により便のルートが別にも出来てしまった結果であり、一つでは対応でき
ないと言うことでああった。

 2つのストマは本当に珍しいらしい、入院中などは研修医や看護師が研修の
一環として主治医に付いてきて見学に来て説明を受けている。そして入退院を
繰り返しボロボロの身体で頑張っている母は病院では超有名人になっている。


 2つのストマの課題は医学論文になるかもしれないほど沢山ある。まず、
右と左の便の性状の違いによる課題である。右は水っぽく、左は硬くなったり
、軟らかくなったりと通常の便のような状態である。この粘度を保つ事がスト
マ管理では大切であり、下痢止め薬などで性状を見ながら自分でコントロール
する必要がある。極端に言うと右は2週間も出ない時があり、硬すぎの便秘の
状態であるが、これは危険を伴う、そのまま詰まってしまう可能性があるから
だ。2度目の大腸破裂も心配になる。実際に2つ目を付けたころには右の出る
頻度がバラバラであった。2週以上も出なくてお腹が張り、その対応と処置で
O看護師さんに大変お世話になったこともあった。


 予想出来なかった課題として2つのストマの距離である。右と左と言っても
距離は10㎝強くらいであるが母が痩せてきた関係でその距離が狭まり、2つス
トマを貼るには隣が邪魔になる関係になってきたことである。その結果、一部
重なり合うところがあり剥がれ安くなったことである。週2回O看護師さんに
貼り替えていただいているが、剥がれた時の緊急対応はOさんに教えていただ
き、私が行うようになった。今後この頻度が多くならないことを祈ると同時に
母には栄養をとってもらい少し太ってもらうことが必要であるが、残念ながら
痩せる方向で進んでいる。


 2つのストマの日常の処理(便をストマから出す)は母が今も自分でなんと
か対応が出来ている。トイレに行き処理出来るうちはまだ元気な証拠であるが、
息切れがしたり、抗がん剤の関係で体調の悪いことはよくあり心配でもあるが
、それでも自分で対応する努力をしている。ベッドサイドでの処理をOさんと
考えて試そうとした事もあったが、まだトイレで処理する意思が強い。しかし
これもいずれ出来なくなる時が来て、ベットサイドの処理になり、その後、
私の仕事になる時が来ることは覚悟している。・・

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