自宅で死にたい母の介護ブログ

入退院を繰り返した母親にもう二度と入院はし たくないと言われ、在宅での介護を決意、これから先 の予測できない医療対応と介護を行い、両親と 私に発生するストレスを記すブログ

酷暑による母の睡眠不足と体調変化

母は毎晩睡眠薬を飲まないと眠れない、依存症になっていると思われる、止め
るか減らすか先生と相談して試した事があったが、結局眠れなくなり体調が悪
くなるので毎日飲んでいる。


 この夏は睡眠薬を飲んでも眠れない日があると言う。病気を持つ高齢者には
睡眠不足は身体に悪く、直ぐに体調に変化が起る。偶に眠れないならまだ良い
が、この酷暑だと睡眠不足が続き蓄積する。夜はクーラーを嫌い、扇風機を優
しく回しているが扇風機でも脱水気味になる。それに母は心不全があり利尿剤
がないと足が浮腫むため利尿剤を止められない。そのため常に脱水気味で、水
を頻回に摂るよう常に注意している。しかし夜中では難しくなる。


 昨日はUクリニックの診察予定日であった。朝、母が起きてきて開口一番に
「少し身体がおかしい」と言う、どの様におかしいのか聴くと「冷や汗が出る
し気分が良くない」と言う。冷や汗とは今までに言うことはあまりないし、食
欲もなくご飯を残した。この状態でUクリニックまで行く事は無理かと思った
が、午後の診察予定なので様子を見て判断することにした。


 昼食時には体調は少し戻ったようで、自分から診察に行くと言い出したので
行くことにした。Uクリニックに着き、受付に状態を伝え待っていると直ぐに
呼ばれた。U先生が順番を変更してくれたのだ。U先生には自宅で死にたい母
の気持を伝え、そのためにU先生に全てをお願いをしてある。U先生が気を使
ってくれたのだ。本当にありがたい。


 診察は特に問題なく脱水を懸念して点滴を行い、血液検査を行い母も安心し
たのか夕食時には普通に近い状態となった。


この酷暑、いつまで続くのか安心は出来ない。

排便カレンダーの効果

父は便意が無いのか?気付かないのか?漏らす事が増えた。週に1回は常習化
していた時もあった。リハビリパンツを使ってはいるが要注意である。


ベットの中やトイレの前などでパンツを脱ぎながら回りを汚す、私の問い詰め
がキツクなるのも仕方がない。※ストレスです。


父は93歳だが認知症ではない。老化による物忘れ程度であり、MCI(軽度認知
障害の疑い)までも行ってない。頭がしっかりしているのだから私は何とか正
常に排便が出来るはずだと思い、父にキツメの指示を出すことになる。


少なくともトイレが習慣化されれば問題にはならないはずだ。そして、朝食を
食べ終わると「トイレに行きなさい」を繰り返す。しかしトイレの習慣化は出
来ず、言わないと行かない事が多かった。自分でも努力しようとする気持ちは
あるが中々できないのはなぜ?


そこで大きな壁かけのカレンダーを用意して、赤マジックで便の出た日は丸印
を自分でつけるよう約束をして、テーブルの上に常に置いておくことにした。


テーブルの上に大きなカレンダーと赤マジックが常に置いてあるめ、常に目に
入り意識度が高まり、赤丸だけでなく簡単なメモ(大目、少な目)などを自主
的に書き込むようになった。


それから1カ月、7月のカレンダーは赤丸で一杯になり排便の失敗はない。
カレンダーの効果有ありか? この状態が続く事をただ祈るだけである。


 ※平和な日々が続きますように。

2つのストマ

母は2つのストマ人工肛門)を付けている。大腸破裂と言う予測不可能な
然の出来事に緊急的に対応する医療技術の結果である。そのお陰で母は一命
とりとめた。2つ目のストマの設置時には私が医師からの説明を受け、同意を
求められたわけだが、当然それが必要であることは十分に理解して同意した。
 しかし私は右側のストマが最初につけられ、ほぼ2カ月後に左側のストマが
付けられた分けだが、右を付ければ左は必要がなくなるものと思っていた。
それは単純な理由であり、右のストマは左のストマよりも腸の前段階で肛門の
機能は果たしているのだから、左を作れば右は必要ないと勝手に思い込んでい
たのだ。しかし、左は閉じることなく両方が必要であった。簡単に言えば腸の
癒着により便のルートが別にも出来てしまった結果であり、一つでは対応でき
ないと言うことでああった。

 2つのストマは本当に珍しいらしい、入院中などは研修医や看護師が研修の
一環として主治医に付いてきて見学に来て説明を受けている。そして入退院を
繰り返しボロボロの身体で頑張っている母は病院では超有名人になっている。


 2つのストマの課題は医学論文になるかもしれないほど沢山ある。まず、
右と左の便の性状の違いによる課題である。右は水っぽく、左は硬くなったり
、軟らかくなったりと通常の便のような状態である。この粘度を保つ事がスト
マ管理では大切であり、下痢止め薬などで性状を見ながら自分でコントロール
する必要がある。極端に言うと右は2週間も出ない時があり、硬すぎの便秘の
状態であるが、これは危険を伴う、そのまま詰まってしまう可能性があるから
だ。2度目の大腸破裂も心配になる。実際に2つ目を付けたころには右の出る
頻度がバラバラであった。2週以上も出なくてお腹が張り、その対応と処置で
O看護師さんに大変お世話になったこともあった。


 予想出来なかった課題として2つのストマの距離である。右と左と言っても
距離は10㎝強くらいであるが母が痩せてきた関係でその距離が狭まり、2つス
トマを貼るには隣が邪魔になる関係になってきたことである。その結果、一部
重なり合うところがあり剥がれ安くなったことである。週2回O看護師さんに
貼り替えていただいているが、剥がれた時の緊急対応はOさんに教えていただ
き、私が行うようになった。今後この頻度が多くならないことを祈ると同時に
母には栄養をとってもらい少し太ってもらうことが必要であるが、残念ながら
痩せる方向で進んでいる。


 2つのストマの日常の処理(便をストマから出す)は母が今も自分でなんと
か対応が出来ている。トイレに行き処理出来るうちはまだ元気な証拠であるが、
息切れがしたり、抗がん剤の関係で体調の悪いことはよくあり心配でもあるが
、それでも自分で対応する努力をしている。ベッドサイドでの処理をOさんと
考えて試そうとした事もあったが、まだトイレで処理する意思が強い。しかし
これもいずれ出来なくなる時が来て、ベットサイドの処理になり、その後、
私の仕事になる時が来ることは覚悟している。・・