母の年間スケジュールの引継ぎ
母は埼玉の田舎で生まれ、近くに住んでいた父に嫁ぎ。地域の風習や習慣に合
わせた年間行事を全て完璧に行ってきた。
又母は、季節に合わせて野菜作りを楽しみ、それを食卓に旬を添えてきた、
そんな田舎の純朴な人である。
昨年の骨折入院から母の気掛かりは、今まで行ってきた地域の年間行事や野菜
作りが出来ない事であった。それを私に教えて、何とか実施してもらいたいと
思う気持ちが強くあった。
私も全ては出来ないまでも、それを引き継ぐ気持ちはあり、母の言葉をノート
に残してきた。家の行事は親戚や地域の人が関係してくるので、しっかりと行
わないと母に恥をかかせる。そう思いしっかりとメモった。
しかし、野菜作りは本気度が低く、種蒔きの時期などはメモしたが、それに付
随しての細かいポイントなどはいい加減に聞いていた。大事なポイントをメモ
してなかった事に後で気が付き、失敗した野菜もあった。
母は1巡目で全てを教えてくれたわけではない。思いついたように話し出す事
が多かったり、病状などで伝えられなかったことも多いと思う。
今年は2巡目であり、それと無く聞きながらメモを補充していく予定だ。
まだ野菜作りに専念する本気度は低く、母の要求の半分も出来ていないが、
知恵の詰まった年間スケジュールの引継ぎを継続する。